HARLEY-DAVIDSONのバイクに乗ったら絶対に通るであろう「マフラー交換」ですが、ある年式以上になるとインジェクション化されておりキャブのように交換後自分でセッティングなどができなくなっています。
そんな僕のスポーツスターも2010年式のインジェクションですが、それを弄れるデバイスが複数出ています。そこで3年間使っているVANCE&HINESのチューニングモジュール【FUELPAK FP3】について書いておきます。
※この記事を読んで購入取り付けなどで結果起きた故障や不具合などに関しては自己責任でお願いします。
なぜ燃調を弄らないといけないのか
ベテランバイク乗りの方々には説明する必要はないと想うので飛ばしていただいて結構です。まだ知らない方向けに説明します。
燃調とはエンジンに入ってくるガソリンの量と空気の量を最適な比率に調節する事です。この比率が悪いとパワーが出なかったりエンジン温度が高くなりすぎたり悪影響が出て来ます。なので抜けがいいマフラーやエアクリーナーを交換するとその比率が変わるため調整してあげる必要が出て来ます。ちなみに日本国内で販売されているハーレーは元々車検の基準を満たすために本場とは違う比率になってしまっているので純正でも調整してあげるだけで結構変わります。
FUELPAK FP3 でできる事
FP3は専用のスマートフォンアプリを入れる事で、燃調はもちろんアイドリング・点火時期などなど正直あまり知識のない人間が弄っていいレベルじゃないところまで弄れます。笑
基本的な事は車種や年式、マフラー品名などを選ぶだけでそれにあったデータを呼び出してセッティングしてくれ、オートチューンという機能で走りながらデータを取り補正してくれるので知識があまりなくても扱えるようになっています。
FP3 取り付け方(2010年式XL883R スポーツスター )
取り付けはバッテリーの近くにあるコネクターに挿すだけなのでとても簡単です。バッテリー付近にあまりスペースがないのでデバイスをどこにしまうかが迷うところです。ちなみに2010年式のXL883は4ピンタイプになります。
年式によって6ピンタイプだったりするので調べてみてください。
ちなみにこの年式のはバッテリーのカバーを外したここにあります。
このキャップを外すと何ピンなのかわかります
あとはここにモジュールを差し込むだけです。僕はタイラップを使って固定しています
固定例
あとはスマートフォンに専用アプリを入れて準備完了です。
どんな感じで操作するのか(スマホ側)
キーを回すとモジュールの電源が入るのでスマートフォン側からBluetoothで接続します。( 一度認識させるとそのバイク以外では使えないらしい )
そしてアプリを起動するとこんな感じになります。
初期設定
初期設定時の写真じゃないので違う画面が出るかもしれませんが、この画面のマップ検索から年式などを選んで自分のマフラーにあったセッティングを探します。
あとはマップをプログラムしますを押して指示に従ってインストール
補足:XL883 スクリーミンイーグル スラッシュダウンの場合
ちなみにスクリーミンイーグルのスラッシュダウンの場合、HDの選択肢から選ぶよりバンスのツインスラッシュを選んだ方がいいそうです。
(前に解説してくれていた方がいたのですがきえてました)
他にもAuto Tuneなども使っていますがそこはYoutubeなどでみた方が早いです。
こんなのも出せるので結構便利
車検の話
北海道でユーザー車検という状況の話になります。とりあえずマフラーを純正に戻しスマートフォンで元のデータを呼び出してセッティング、エアクリーナーは社外品をつけた状態で臨みましたが問題なく車検も通すことが出来ました。
(あるあるの光軸で一回落ちましたが)
FUELPAK FP3を3年使用してきた感想
購入当初マフラーとエアクリーナーを交換しセッティングをしただけでノッキングがなくなり、883スポーツスターでよく言われるトルク不足やアクセルワークもよくなって感動しました。その後オートチューンで何回も走行し補正を繰り返した事でかなり乗りやすい状態に持っていくことが出来ました。アイドリングはキャブほど下げれませんが800前後までは下げられるので特に不満はありません。(下げすぎはよくないので)
装着前と後ではマフラーの熱も体感ですが下がってます。車検の時もスマホをぽちぽちするだけでいいので楽ですし、今のところ不具合や故障などもないので少し値段はしますが買ってよかったと思います。
お金に余裕のある方や不安がある方は大人しくショップで弄ってもらったほうがいいかもしれませんが、少しでも興味のある方ならYoutubeやブログにやり方などものっているので試してみるのもいいと思います。
今後購入する方の参考になれば。